最強のグラフィックボードTITAN Xは性能も価格も規格外！
GeForce GTX TITAN Xは、現行モデルのグラフィックボードの中では群を抜いて性能が高いです。性能が高すぎて「一般的なグラフィックボード」の枠から外されてしまうほどとなっています。
4K解像度に対応したゲームや大画面での描写に適しています。GPUメモリ12GBがそれを証明していることでしょう。仮にTITAN Xの後継機がPascalで登場するとなるとHBM確定で4･･･いや8GBくらいになるのではないでしょうか。
シングルGPU最強
「TITAN Z」や「R9 295X2」のようなデュアルGPUと比べると性能は劣ります。TITAN Xの本領はシングルGPUでの性能です。MaxwellアーキテクチャのGM200を採用、GTX980Tiは少し削られていますが元は同じとなっています。GTX980Tiと比べると大差は無く見えます。
しかし、実は性能も価格も非常に高いモデルです。過去の「GTX TITAN」「GTX TITAN BLACK」と比べても性能は大きく勝りますがその2製品に対応しているDPフルスピードに対応していません。結果的に、それらが有効な場面では比べようもないほどの引き離される結果となっています。
消費電力、温度はほとんど変わらないため、比較対象はGTX980Ti、TITAN、TITAN BLACKでしょう。GPUメモリの分だけ優位ではありますが、TITANやTITAN BLACKを所持している人は交換するほどでもありません。GTX780Tiが当時最速のシングルGPUだったことを考えると、目覚しい性能向上と言えるでしょう。
価格と実用性
ご存知の通り、TITAN Xは高価なグラフィックボードで15万円前後します。4K解像度に楽々対応できても、必要とする人は多くないのも現実です。ゲームが対応していないというケースもありますし、高すぎる性能を持て余してしまいます。
900番台が低価格で登場し、GTX980Tiが登場したことでTITAN Xの影は薄くなりつつあります。ウルトラハイエンド自体が必要なユーザーを限定しているクラスですから、仕方ないと言えばそれまでですが。フルHDのゲームであればGTX980で十分ですので、GTX980が苦手な高解像度や高解像度で複数のモニタを接続して描写する高負荷に適しています。SLIや3WAYをしなくても1枚のグラフィックボードで事足りことも多く、消費電力や排熱を考えると十分優れています。
GTX980Tiとの差
NVIDIA製のウルトラハイエンド現行モデルでは、GTX980Tiの存在が非常に大きいでしょう。性能に現れる主な違いはSMMが2基少ない、メモリが半分という点です。価格は5万円安い10万円前後で、15万円にもなるTITAN Xは価格競争で不利です。
手ごろなウルトラハイエンドということで注目を浴びているGTX980TiはTITAN Xよりも必要とするユーザーが多いでしょう。性能が高いに越したことはないとしても、高すぎる性能はやはり受け入れられないというより、必要がないということでしょうか。
利点にも欠点にもなる性能は、10年後でもゲームを続けられる可能性を秘めています。将来性を買うという意味では決して高くないかもしれませんが、その頃どうなっているかは分かりません。結果的に、メリットがデメリットに捉えられやすく、コストパフォーマンスを無視できるくらいでなくてはならないのかもしれませんね。
4K解像度
3840x2160が4K解像度と呼ばれていますが、この環境でプレイできるゲームは多くありません。DSRを有効にしても、ゲーム画面は変わらなかったり、表示が崩れたり、文字が小さくなってしまいゲーム進行の障壁となる場合もあります。
シミュレーター系のゲームやレースゲームでは臨場感やリアリティを味わえるため、対応しているものも多いですが。また、それらのゲームは複数のモニターを接続することで本来見えない位置を見ることが可能になります。例えば、レースゲームなら運転席からの視点しか見れなかったのが、助手席やドアも見えるようになったりします。当然視界が良好になり、迫力も増しますが負荷も高くなってしまいます。
そこで登場するのがウルトラハイエンドと呼ばれるクラスのグラフィックボードです。MMORPGやFPSでは活かしづらく、その時点で幅は狭まってしまいます。しかし近い将来、4K解像度のゲームが一般的なものとなるかもしれません。そうなったら、今より安い価格でウルトラハイエンドを購入できそうな話ですが･･･。
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