最新GTX960の評価、レビュー

2015年1月にGTX900番台のミドルスペックとなるGTX960が満を持して登場。GTX980、GTX970のコストパフォーマンスの高さは革命的で、GTX960はどのような位置付けになるのかにとても注目が集まっています。

正直なところ性能は期待はずれになっています。比較対象としては同じミドルスペックであるGTX760になります。性能はGTX760よりも僅かに高くなっています。しかし、価格も3万円前後とGTX760と比べると1万円近く高くなっていますのであまりメリットは感じません。価格辺りの性能で言えば圧倒的にGTX760がリードする結果となっています。

性能以外の面、特に消費電力の小ささではGTX960がすぐれています。GTX960の消費電力はGTX900番台独特の省電力性が生かされており、比較的電力消費の少ないGTX660と同程度となっています。つまり、GTX960は、GTX760と違って環境を選ばずに搭載することができるため、古いグラフィックボードを搭載しているユーザーには良い機会となると考えられます。

GTX760との違いをまとめてみました。第一に、DirectX12.0に対応している点とシェーダプロセッサ数が1024基、ミニGPUが2基、テクスチャユニットが64基にそれぞれ縮小している点が挙げられます。第二に、演算ユニットは8基と増えていて、ベースクロックは1126MHz、ブーストクロックは1178MHzと大幅に向上しているので高負荷時に安定すると考えられます。第三に、最も懸念されている点としてメモリインターフェースの減少によるメモリバス帯域幅の縮小があります。GTX760は256bitの192.3GB/sだったがGTX960は128bitの112.2GB/sとなっているところです。はっきりと性能に違いがあるというわけではありません。しかし、高い解像度には向かず、解像度が上がれば上がるほどパフォーマンスに差が出ることがあります。その他には冷却性能の向上は素晴らしいと言えます。しかし、すでに述べたように最も重要な性能面では大きな足かせをつけられているのが現状です。

あくまでミドルクラスのグラフィックボードなのでハイスペックのものと比べるのは意味がないと言えます。買い替え対象となるのはGTX660より性能が低く、古いグラフィクボードを搭載しているユーザーだと思います。どう頑張ってもGTX760の換装品という立ち位置でしかないため、GTX660以上を搭載しているユーザーにとってはダウングレードになってしまいそうです。GTX980や970の登場のような衝撃もなく、はっきり言ってしまえばがっかり感は否めません。また、フルHD以上の環境では従来どおり性能不足になってしまうためGTX760の代わりでしかないとも言えます。GTX960は「最新のGTX760」という言葉がぴったりです。

最後にGTX960のいいところと悪いところをまとめました。
・GTX960の優れている点

• 省電力・冷却性能の高さ・静音性
• 現状コスパは高くないが今後価格が安くなればコスパが良くなる

・GTX960の悪い点

• コストパフォーマンスが悪い

3万円前後（2015年1月時点）となると、GTX760より1万円ほど高くなる上にGTX970より1万円安くなる程度と微妙な位置づけになってしまっています。GTX960を購入するのであればGTX970のほうが遥かにコストパフォーマンスに優れているし、GTX760を選択しても同じことが言えてしまうのは微妙なところだ。今後価格調整が入ることを期待したいところです。

• メモリバス帯域幅が狭い

＞＞＞＞＞GeForce 960をAmazonに見に行く＜＜＜＜＜

このページを見たあなたにおすすめ記事紹介

対応ゲーム、グラボのスコア比較表 人気!!

おすすめグラフィックボードランキング【ミドル・ハイスペック】 （TOPページ）

GeForce GTX980 比較対象!!

GeForce GTX970 比較対象!!

おすすめの電源

GeForce GTX960スペック